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飲食業界にブラックしかないは間違い!見極めるポイントを解説

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どんな業界にも「ブラック企業」と呼ばれる企業はありますが、特に飲食業界はブラックが多いと言われています。

 

実際、私も5つの飲食業の会社で働いた経験がありますが、もれなく全部ブラック企業でした…

 

ただ世の中には、飲食業でもブラックな労働環境ではない会社もあるようです。

 

この記事では、飲食業界にブラックしかないのは間違いであることを解説した上で、ブラック飲食店に転職してしまう理由と見極めるポイントについて解説します。

 

この記事を書いた人
オータク
オータク

飲食業界で10年以上働いたものの、長時間労働に耐えられず退職。その後転職し同じ給料で労働時間が半分になった人。現在はフリーランスとして自宅で働いています。

 

 

飲食業界にブラックしかないは嘘!

何回転職してもブランク飲食店にしか当たらず「飲食業界にブラックしかないのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

 

企業の口コミサイトを運営する「openwork」が行った「飲食業界ホワイト度ランキング」の上位企業の口コミを見ると従業員が満足して働いていることがわかります。

 

【飲食業界ホワイト度ランキングの上位5社】

順位 企業名 ホワイト度
1位 株式会社アレフ 73.28
2位 スターバックスコーヒージャパン株式会社 63.58
3位 株式会社日本レストランエンタプライズ 63.56
4位 株式会社松屋フーズ 61.27
5位 株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズ 60.32

出典:飲食業界「ホワイト度」ランキング OpenWork 働きがい研究所

※ホワイト度は、openworkに2015年以降に登録された残業時間・有給消化率・待遇の満足度から数値化

 

びっくりドンキーを運営する株式会社アレフの口コミでは「法令遵守の意識が高い」「公休も毎月消化できる」「残業代が付き、福利厚生も整っているため安心」など、満足度の高いものが並んでいます。

 

また、2位のスターバックスコーヒージャパン株式会社の口コミでも「店長職は月10日の公休が確保されている」「働いていい時間に制限があり、上司も超えてしまわないよう一緒に考えてくれる」「有給が取りやすい」など、ポジティブな評価が数並んでいます。

 

めちゃくちゃ羨ましい環境ですね!

 

これらのことから、飲食にはブラックしかないわけではなく、ホワイトな環境で満足度の高い仕事をしている方もいることがわかります。

ブラックすぎる飲食店に転職してしまう理由

世の中にはブラックな飲食店だけでなく、ホワイトな環境で働ける飲食店もあります。

 

しかし、なぜ自分はブラックな飲食店ばかりに当たってしまうのでしょうか?

 

ここからは、ブラックすぎる飲食店に転職してしまう理由を3つご紹介します。

とりあえず転職しなければと焦ってしまう

当然といえば当然ですが、働かない期間が長くなると無収入の期間が長くなってしまいます。

 

そのため、転職先を深く調べたり、ほかの選択肢をリサーチすることなく「とりあえず転職先を決めてしまわねば!」と焦ってしまうのです。

 

私も貯金がほとんどなく、来月の生活すら怪しい状態で退職した際、お金がないことにばかり意識がいってしまい、労働時間や休日などの条件がいまいちだったにもかかわらず「雇ってくれるだけありがたい!」と思い転職してしまった経験があります。

 

結局、週6日の1日16時間労働に耐えられず半年で辞めてしまいました…

 

焦る気持ちはものすごくわかりますが、親の力を借りる、一旦はアルバイトでつなぐなどして、余裕のある状態で転職活動することを強くおすすめします。

ブラックな飲食店は人の入れ替わりが激しく入りやすい

ブラックな飲食店は、人が入ってもすぐに辞めていくため「人員が充足している」ということがありません。

 

入れ替わりが激しく常に人手不足な状態ため、1人でも多くの人員を確保するよう面接を1回だけにしていたり、書類選考をなくしたりしているケースもあります。

 

反対に、優良企業や大企業の場合は書類選考を通過後、集団面接や個人面接が複数回設けられるケースがほとんどです。

 

ブラック企業は人の入れ替わりが激しく入りやすいため、焦った転職希望者がそこに入ってしまうのです。

社会経験が少なくブラック飲食店を見極める力がない

私もそうでしたが、社会経験が少ないときは、ブラック飲食店を見極める力がありません。

 

そのため、求人に書いていることや面接で言われたことを鵜呑みにしてしまい、次こそは!と期待を胸に転職した結果、またブラックな環境に入ってしまうのです。

 

私はカフェの店長の求人を見つけた際「未経験可!給料もいい!めっちゃええやん!」とウキウキで入社しましたが、毎日始発で職場に行き、終電で家に帰る日々に…。

 

私の実力不足もあったとは思いますが、さすがに入ってすぐにこれはキツイなと思いましたね…

 

これから転職を考えているのであれば、ブラック飲食店を見極める力をつけてから動くことを強くおすすめします。

ブラックすぎる飲食店を見極めるポイントとは?

ブラックな環境に嫌気が差しているにもかかわらず、転職したらまたブラックだったというのは、本当にツラいものです。

 

ただ、ホワイト企業ランキングに入っていたような大企業でない限り、働き始める前にブラックかホワイトかを見極めるのは難しいですよね。

 

そこでここからは、私がこれまで複数回転食してきてわかった、ブラックな飲食店を見極めるポイントをご紹介します。

 

求人の募集要項・面接に分けて解説します!

 

求人の募集要項で見極めるポイント

求人の募集要項で見極めるポイントは以下の6つです。

  • 見習い・研修期間が長い
  • お店の営業時間が長い
  • 「未経験可」で店長・幹部候補を募集している
  • 残業制度が「みなし残業(固定残業)制」になっている
  • 求人の掲載期間が長い
  • 記載内容があいまい
見習い・研修期間が長い

飲食の求人には、見習いや研修といった試用期間が設けられている場合があります。

 

採用した人材の能力や適性を判断するためには必要な期間だとは思いますが、あまりにも試用期間が長い求人には注意が必要です。

 

一般的に、試用期間中の給与は本採用時と比較して低めに設定されています。

 

そのため、ブラック飲食店としては安い給料で働かせ、試用期間が終了したら「本採用はできない」と伝えれば、その期間は人件費を下げて営業ができてしまうわけです。

 

見習い・研修期間は3ヶ月〜6ヶ月が一般的なので、それ以上の試用期間がある場合は怪しいと思った方がよいでしょう。

お店の営業時間が長い

お店の営業時間が長いということは、アルバイトが充足しているときは問題ありませんが、人手不足の場合は自分がシフトに入らなければなりません。

 

店長や社員の仕事は接客や調理だけでなく、材料の発注・シフト作成・売上管理・会議・採用など多岐にわたるため、人手不足になるとこれらの時間を取ることが難しくなります。

 

社員がたくさんいれば分散できますが、1人の場合は自分で全部やらなければならないため、1人ブラック化しやすくなってしまいます。

 

また、営業時間が長いと、休みの日であってもお店でアルバイトが解決できないトラブルが発生した場合に、夜中や早朝に電話がかかってくる可能性も。そのため、休みの日でも休んだ気持ちになれず、疲れが取れにくくなってしまいます。

 

人手不足を抱えている飲食店は多いため、これからお店を選ぶのであれば営業時間が比較的短いお店を選んでおくのが無難といえるでしょう。

「未経験可」で店長・幹部候補を募集している

ブラックな飲食店はとにかく人が欲しいため、未経験でも積極的に採用したいと考えています。

 

未経験者を採用することが悪くないのですが、中には「店長候補」や「幹部候補」として高めの給料を提示し、あたかもほかよりも待遇がよいと思わせる求人を出している場合も。

 

たまに「勤続◯年で年収1000万円も狙えます!」みたいな求人もありますよね…

 

ただ「店長候補」や「幹部候補」として採用したことを理由に、長時間のサービス残業を強いたり、無理難題な売上目標をかかげられたりする可能性が高いです。

 

もちろん、飲食の仕事は未経験の方でもできる仕事ではありますが、わざわざ「店長候補」「幹部候補」などと記載して、待遇がよいことを連想させようとする求人には注意した方がよいでしょう。

残業制度が「みなし残業(固定残業)制」になっている

みなし残業制とは、一定時間残業することを前提に、あらかじめその残業代を給与に含める制度のことです。

 

本来、あらかじめ設定した残業時間を越えた場合にはその分の割増賃金を支払う必要がありますが、ブラック飲食店は「どれだけ働いても一定額の残業代しか支払わない」といった使い方をしているケースもあります。

 

私はみなし残業制の飲食に当たってしまいましたが、それが当たり前なんだと思っていました…

 

すべての会社がそうというわけではありませんが、厚生労働省によると実際にそのような会社もあるとのことなので、注意しておいた方がよいでしょう。

 

参考:厚生労働省 大阪労働局労働基準部監督課 ワンポイント!労基法シリーズ その⑥ 厚生労働省 大阪労働局労働基準部監督課 しっかりと支払われてますか?あなたの残業代(PDF)

求人の掲載期間が長い

ホワイトな飲食店の場合、一度求人をかけて人材が入社すれば定着しやすいため、その後求人をかけ続ける必要がありません。

 

しかし、ブラック飲食店は人の入れ替わりが激しく、常に人手不足で悩まされているため、求人をかけ続ける必要がでてきます。

 

そのため、常に求人募集に張り紙が貼っているお店や、求人サイトの掲載期間が長い飲食店は、ブラックである可能性が考えられるため、避けておいた方が無難でしょう。

 

求人サイトであれば「◯日前」や「情報更新日◯月◯日」といった情報が掲載されているため、どれくらいの期間掲載されているのかをチェックしておきましょう。

記載内容があいまい

業務内容や条件などが具体的に記載されていない求人にも注意が必要です。

 

どのような業務内容なのか、給与はいくらなのか、休日は何日あるのかなど、具体的な条件を提示しない会社は「実際の内容を記載すると敬遠されてしまうかもしれない」といった思惑から、あいまいにしている可能性があります。

 

また、このように明確な情報を提供しない会社は、働き出してからも透明性に欠ける可能性が非常に高いため、応募する際は慎重に検討した方がよいでしょう。

面接で見極めるポイント

面接でブラック飲食店を見極めるポイントは以下の4つです。

  • 態度が横暴・高圧的
  • 質問が浅いものばかり
  • 職務内容や条件についての説明があいまい
  • 社内・従業員同士の雰囲気が悪い
態度が横暴・高圧的

面接官の態度が横暴・高圧的な場合、それは会社・お店での普段のやり取りの一端を見せられている可能性があります。

 

そのような態度が社内で当たり前になっていることから、転職希望者に対してもそのような態度になっているのかもしれません。

 

普通は面接だけでもそのような態度を隠そうとしますよね…

 

面接官の態度に「おかしいな」と感じたら、その飲食店への転職は辞めておいた方がよいかもしれません。

質問が浅いものばかり

応募者のことをよく知りたいと考えていれば、自然と質問の内容がどんどんと深くなるはずです。

 

例えば、こちらが前のお店での経験を話していれば「なぜそのようなことをしようと思ったのか」「その結果お店にどのような変化があったのか」など気になることがどんどん出てくるでしょう。

 

しかし、質問が一般的な浅いものばかりであれば、採用基準が不明確であったり、人の質より量を重視していたりする可能性があります。

 

面接は英語で「job interview(ジョブ インタビュー)」です。

適当にインタビューしてくるお店は「とりあえず誰でもいいから入れたい」と考えている可能性があるため、気をつけた方がよいでしょう。

職務内容や条件についての説明があいまい

これは求人をチェックする際のポイントと被るのですが、職務内容や条件についての説明があいまいではないかは面接時にもチェックしておくべきです。

 

年間休日日数や給与について聞いても「人による」「配属先次第」などと言われる場合、何かしらの問題を抱えている、もしくは隠している場合があります。

 

こちらの質問に対して説明があいまいだと感じた場合は、ブラックである可能性を疑った方がよいでしょう。

社内・従業員同士の雰囲気が悪い

ブラックな飲食店では、働いている方の目がうつろ、まったく笑顔がない、働いている方同士の雰囲気が悪いなど、なんとなくイヤーな雰囲気が流れているものです。

 

一方、ホワイトな職場では、スタッフ同士が良好なコミュニケーションを取りながら仕事を進めるため、よい雰囲気を感じるもの。

 

雰囲気というと抽象的なものですが、お店や面接官を見て感じる自分の感覚が「なんか違うぞ…」と感じた場合、入社は検討した方がよいかもしれません。

ブラックすぎる飲食店を避けて転職する方法

自分希望する条件のお店に転職したい場合、ブラックな飲食店を見極めることと同時に、ブラック飲食店を避けるための方法も知っておく必要があります。

 

そこでここからは、ブラックすぎる飲食店を避けて転職する方法を4つご紹介します。

口コミサイトを確認する

実際に働いたことのある方の意見は転職先を探す際にどんな情報よりもリアルなため、非常に有益です。そのため、口コミサイトを確認することをおすすめします。

 

口コミサイトの例は以下の通りです。

 

 

会社の雰囲気や実際の労働時間・給与など、転職者が知りたいことが豊富に見られるため、転職活動をするのであれば必須といえるでしょう。

求人に応募する前に客としてお店に行きリサーチする

お店の雰囲気はスタッフの顔や働く様子を見ると、何となく感じることができます。

 

そのため、転職を希望するお店に応募する前に客として行き、リサーチしておくのがおすすめです。

 

スタッフ同士の人間関係はうまくいっていそうか、表情は生き生きしているか、自分に合いそうかなどの視点からチェックしておくのが得策です。

 

また、可能であればスタッフに直接話を聞き、情報を仕入れるのもありでしょう。

 

お店の雰囲気が悪いところに飛び込むと本当に疲弊するので、新たに飲食店に転職するのであれば事前リサーチは必ず行っておくことをおすすめします!

転職エージェントを利用する

転職活動は一般的に自分1人で行いますが、1人だとどうしても視野が狭くなってしまいがちです。

 

そこで、転職エージェントを活用して転職することをおすすめします。

 

転職エージェントとは「転職希望者」と「人材を探している企業」をつなぐサービスです。

 

転職希望者には専属のキャリアアドバイザーがつき、最初の面談で希望する勤務時間や望む給与など希望の条件を伝えると、その条件に合った求人を紹介してくれます。

 

これにより、ブラックな飲食店を避けられる可能性を高められるでしょう。

 

多くのサービスで利用料は無料で、かつ履歴書などの書類添削や面接対策などもサポートしてくれるため、転職を希望するのであれば利用して損はないでしょう。

飲食経験を活かしてほかの業種へ転職するのもあり

世の中には飲食以外にも、仕事はたくさんあります。

あえて飲食にこだわらず、ほかの業種へ転職を検討するのもありでしょう。

 

ただ、他の業種へ転職するのであれば、これまでの飲食経験を活かせる場所を選ぶと、慣れるのが早いためおすすめです。

 

飲食経験が活かせる業種・仕事の例は以下の通りです。

 

  • 食品業界:食品・材料の知識が活かせる
  • 販売・接客業:接客経験がそのまま活かせる
  • カスタマーサポート:飲食業界で培ったコミュニケーション力が活かせる

 

私は飲食業界から異業種に転職し、給料はそのままで労働時間が半分になりました!

 

飲食以外にも視野を広げると、ホワイトな環境で働ける業種は実はめちゃくちゃあります。

 

恐らく飲食しか経験のない方には少し勇気が必要かもしれませんが、このような選択肢があることも頭に入れておくとよいでしょう。

 

◆飲食業からの転職で失敗したくない方はこちらの記事をご覧ください。

飲食業から転職したい!失敗しないコツ・おすすめ業種を解説 - オータクログ

まとめ

飲食業界にブラックしかないというのは、大きな間違いです。

 

ホワイト企業ランキングの上位企業では、満足度が高い旨の口コミが多數ありますし、私が働いていた飲食会社の方も「ここは本当に人間的な生活ができるから助かる」と言っていたケースもあります。

 

このようなホワイトな飲食店に当たるために、ブラック飲食店を見極める力をつけ、転職に失敗しないようにすることをおすすめします。

 

自分が希望する条件の飲食店に転職し、よりよい人生を歩んでくださいね。