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飲食店正社員の末路は地獄?10年働いた筆者が感じた問題点とは

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「とりあえず今は飲食店で働いているけど、上司や先輩を見ていると自分の将来が不安…」

「今みたいな生活を10年後も20年後も続けるのは、ちょっとキツいかも…」

 

飲食店で働いていると、ふとこのような気持ちが湧き上がってくることもあるのではないでしょうか。

 

そこでこの記事では、飲食業界で10年ほど働いた経験がある筆者が、これまで経験してきたことや上司・先輩を見てきた中で感じた、飲食店正社員として働き続けるとどんな将来が待っている可能性が高いのかを解説します。

 

飲食店で働き続けることに不安を感じ始めている方は、ぜひ参考にしてください。

 

この記事を書いた人
オータク
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飲食業界で10年以上働いたものの、長時間労働に耐えられず退職。その後転職し同じ給料で労働時間が半分になった人。現在はフリーランスとして自宅で働いています。

 

 

飲食店正社員の末路は地獄?10年働いて感じた問題点とは

飲食店の正社員を続けることに違和感を感じ始めても、とりあえず給料は入ってくるため「まぁいいか」と思っている方もいるはずです。

 

しかし、あおるようで申し訳ありませんですが、このまま飲食店の正社員を続けていると、将来的に後悔する可能性があります。

 

そこでここからは、飲食業界で10年ほど働いた経験がある筆者が、これまで経験してきたことや上司・先輩を見てきた中で感じた、飲食店正社員の末路をご紹介します。

年齢を重ねると体力的に現場に立ち続けるのが大変

皆さんご存じの通り、飲食店での仕事は基本的に立ちっぱなしです。

そのため、年齢を重ねると体力的にツラくなってきます。

 

実際、私が学生時代にアルバイトしていたファーストフード店の店長が当時50代半ばくらいだったのですが、8時間店舗で接客や調理をしていると、さすがにしんどそうだったことを覚えています。

 

また、そのお店に営業時間が6時から23時だったため、店長がお店を閉めて翌日に朝一から勤務することもあり「老体にはこたえるわ〜」と冗談混じりで言っていたこともありました。

 

年齢による衰えには勝てないよね…

 

本部的な場所に異動できれば別かもしれませんが、現場で働き続けることになった場合、年齢を重ねるごとに体力的にキツくなってくることが考えられます。

ワークライフバランスの維持が難しい

飲食店の正社員がしっかり休みが取れるかどうかは、お店の状況によるところがあります。

 

人材が充足していたり、スタッフの教育が進んでいる場合は休みが取りやすいですが、常に人材不足、スタッフが最低限のことしかできないという状況では、なかなか休みが取れません。

 

また、営業時間の長いお店の場合、店舗で従業員が解決できないトラブルが起こると電話がかかってくることもあるはずです。電話だけで済めばよいですが、場合によっては休日出勤しなければならないこともあるでしょう。

 

これらのような状況になってしまうとワークライフバランスが崩れ、自分の趣味の時間はもちろん、家族との時間も取れず、ストレスが溜まったり、モチベーションが下がってしまったりしてしまいます。

 

飲食店で働く以上このような状況は常に考えられるため、ワークライフバランスの維持は非常に難しいと考えられます。

上の役職になっても大きく給料が上がらないケースも

飲食店では平社員から店長、SV(スーパーバイザー)、シェフなど、キャリアアップしていくケースもありますが、役職が上がってもそこまで給料が変わらないケースがあります。

 

実際、私がカフェの店長をしていたときに、違うお店の先輩店長がSVに昇格したので、給料を教えてもらったところ、ほぼ店長と変わらなかったということがありました。

 

当時は「この先輩くらい頑張って昇格してこの給料は地獄だな…」と思いましたよね…

 

昇給に関しては会社によって大きく差があるとは思いますが、頑張って働いてもほとんど給料が上がらないケースがあることも覚えておいた方がよいでしょう。

人によっては精神的に病んでしまう可能性も

飲食業は、何かとストレスを抱えやすい業種だと感じます。

 

例えば、

  • 休みが取れない、休日出勤ばかり
  • 長時間労働
  • 上司から売上が上がらないことやバイトが育っていないことで怒鳴られる
  • お客様からのクレーム対応
  • スタッフ・上司との人間関係

などなど。

 

このようなことが積み重なり、中には精神的に病んでしまう方もいます。

 

私も10年間の飲食経験でいろいろな方に出会ってきましたが、5人ほど精神的な病で休業・退職された方を見てきました。

 

特に、まじめに働いている人ほど考えすぎて病んでしまう傾向があるように感じます…

 

精神的に病んでしまうと、その仕事だけでなくその人の残りの人生も大きく左右してしまうため、すでに「疲れてるな…」と感じている方は自分のために今後の身の振り方を考えた方がよいかもしれません。

飲食を辞めたときに大したスキルがついていないことに気づく

これは実際に辞めてから気づいたことですが、飲食しかやってこなかった人間が飲食を辞めてしまうと、ほかの業種で活かせるスキルがあまり身についてません。

 

店長職を経験した私は接客スキルや数字の管理スキルは身についていましたが、飲食業を辞めた後「じゃあこれをどこで活かすの?」と考えたとき、あまり選択肢がないことに気が付きました。

 

もちろんマネジメント力や対人スキルなどほかの業種でも使える汎用的なスキルも得られたため、全部が全部無駄だとは思いませんが、飲食の経験を活かして何かの仕事をするとなると、結構絞られるなと感じたことを覚えています。

 

そのため、転職する際に結局「未経験可」の仕事に応募することになり、また低い給料から始めなければならなくなってしまうのです。

反対に飲食店正社員として働き続けるメリットは?

ここまで飲食店で働き続けることで将来的に後悔する可能性があることをご紹介してきましたが、反対に続けることでよい結果が得られる場合もあります。

 

ここからは、飲食店正社員として働き続けるメリットに目を向けてきたいと思います。

働いている飲食店・会社での役職が上がる可能性がある

今の会社・お店で働き続けることで、今後役職が上がる可能性が考えられるでしょう。

平社員なのであれば店長、SV、エリアマネージャーに昇格できる可能性があるでしょう。

 

また、レストラン関係であれば、部門別料理長、副料理長、料理長といった役職に上がれるかもしれません。

 

昇格と同時に給料アップも見込めるため、徐々に待遇が良くなっていくことも考えられます。

ゼロから仕事を覚えなくていい

飲食店の仕事を離れてほかの業種に移った場合、仕事をゼロから覚えなければなりません。

 

当たり前ですがこれが結構大変で、職場によってはほかの従業員からの「使えねえな」といった視線に耐えなければならない期間が発生します。

 

私も飲食を始めて離れたときは入社できたものの3ヶ月ほど右も左もわからなかったため、本当に大変でした…

 

飲食店正社員を続ければこのような期間は発生しないため、慣れた仕事がそのままできるという面ではメリットなのかなと思います。

転職により年収が下がる心配がない

飲食店正社員としてある程度働き続けている方の中には、すでに何度か昇給しているケースもあるはずです。

 

そのような方は転職により年収が下がってしまう恐れがありますが、そのまま働き続ければその心配はありません。

 

実際、私がアルバイトしていたお店の店長は「正直体がキツいから辞めたいけど、給料や生活のことを考えると辞められない…」と言っていたことがあります。

 

当時その方は大手飲食企業ですでに10年以上店長業務をしていたので、年収も結構なものだったんだと思います。

 

そのまま働き続ければ年収が下がる心配はほぼないのは、大きな安心材料といえるでしょう。

飲食店正社員を辞めた方がいい?辞めないほうがいい?

飲食店正社員を辞めた方がいいか辞めない方がいいかは、その人の考え方に大きく左右されると感じます。

 

そこでここからは、飲食店正社員を辞めた方がいい人、辞めない方がいい人の特徴をそれぞれご紹介します。

飲食店正社員を辞めない方がいい人の特徴

飲食店正社員を辞めない方がいい人の特徴は以下の通りです。

 

  • 飲食店の仕事が楽しいと感じる方
  • 飲食店の仕事に誇りを持っている方
  • 今以上に給料が下がり、生活水準が下がるのが嫌な方
  • 今から新しい仕事を覚えるのが億劫な方

 

上記のような方は、飲食店正社員を辞めず、今まで通り働くのがよいのではないかと思います。

飲食店正社員を辞めた方がいい人の特徴

反対に、飲食店の正社員を辞めた方がいい人の特徴は以下の通りです。

 

  • 年をとってからも今のように働くのは嫌だなと感じる方
  • 自分の時間や家族との時間を充実させたい方
  • 上司や先輩の給料を聞いて愕然とした方
  • すでにストレスで精神的にツラくなってきている方

 

上記のうち1つでも該当する方は、飲食店の正社員を辞め、自分が望む人生に進めるような仕事を選び直すのがよいでしょう。

 

私も飲食店で働いていて「これは違う」と思って転職し、給料はそのままで労働時間が半分になりました!

飲食店正社員を辞めようと思った方がまず考えるべきこと

ここまで読んで「こんな末路が来る可能性があるなら飲食店の正社員を辞めよう」と思った方、ちょっと待ってください。

 

何も考えずにいきなり辞めてしまうと、仕事選びに失敗し、また転職しなければならないといったことに陥ってしまう可能性があります。

 

実際私は何も考えずに飲食店を辞め、なんとなく次の仕事を始めた結果、その後5回ほど転職を経験しました…

 

そこでここからは、飲食店正社員を辞めようと思った方がまず考えるべきことを3つご紹介します。

自分がどのようなスキル・知識を持っているのかを考える

まずは、自分のスキル・知識の棚卸しをしましょう。

 

自分が今どのようなスキル・知識を持っているのかがわからなければ、飲食店を辞めてほかの仕事に転職する際に、自分を活かせる仕事が何なのか、アピールできる部分はどこなのかがわからなくなってしまいます。

 

飲食店で働いている方が仕事の中から得ている可能性が高い主なスキル・知識は以下の通りです。

 

  • コミュニケーションスキル
  • 仕事を効率よく回すスキル
  • 接客スキル
  • 調理・食材に関する知識
  • マネジメントスキル(店長・マネージャーなどの場合)

 

自分は何ができるのかを明確にし、仕事選びの判断軸として活用したり、書類選考・面接時のアピール材料にしたりしましょう。

自分が仕事にどのような条件を望んでいるのかを考える

次に、自分が仕事にどのような条件を求めているのかを考えます。

 

なぜなら、ここで自分が飲食店の正社員を辞める目的を考えておかなければ、また同じような不満が発生し、転職を繰り返してしまう可能性が高くなってしまうためです。

 

そのために、自分はどのような末路を避けたくて飲食店の正社員を辞めたいと感じているのかを明文化しましょう。

 

例えば、

「10年先も今みたいな不規則な時間で働くのは嫌だ」→定時で働ける場所を探す

「これからは家族との時間もしっかり作りたい」→土日休みの仕事を探す

「年を取ってから立ちっぱなしの仕事はしたくない」→オフィスワークを探す

など。

 

「どのような末路を避けたいのか」をよく考え、転職で実現したい姿を明確にしておきましょう。

その条件の仕事を見つけるためにどのような方法が適切なのかを考える

自分が持っているスキル・知識の棚卸し、転職で実現したい姿の明確化ができれば、その条件に当てはまる仕事を探していきます。

 

ただ、飲食店正社員の中には、労働時間が長く「自分に合った仕事を探すためにじっくり転職活動をする時間なんてないんだけど…」と思っている方もいるはずです。

 

そこでここでは、元飲食店正社員の私が考える、飲食店で働く方が自分に合った仕事を見つけるためのおすすめの方法を2つご紹介します。

おすすめの方法①:同じ会社のほかの部署に異動できないか聞いてみる

もし大きな企業に勤めていて、会社のことが嫌いというわけではなければ、飲食店勤務からほかの部署に異動できないか聞いてみましょう。

 

この方法であれば自分が求める条件の仕事に就きつつ、転職活動の手間も大幅に省けます。

 

ただ、異動願いが必ず受理されるわけではありませんし、そもそも飲食店勤務から異動できるかも問題にはなります。

 

とはいえ、可能性がゼロではないのであれば、検討する価値はあるでしょう。

おすすめの方法②:転職エージェントを利用する

自分に合った転職先を見つけたいとお考えの飲食店正社員には、転職エージェントの利用もおすすめです。

 

転職エージェントとは、転職したい方と採用したい企業の間に立ち、お互いの希望条件をマッチングさせる転職支援サービスです。

 

転職希望者は最初の面談でキャリアアドバイザーに希望する条件・転職で実現したい姿を伝え、キャリアアドバイザーはそれに合った求人を探し、転職希望者に紹介する仕組みです。

 

つまり、始めの面談さえ終われば、後はキャリアアドバイザーが自分にあった仕事を紹介してくれるため、仕事を探す手間が大幅に省けます。そのため、長時間労働で忙しい飲食業界の方でも使いやすいサービスといえるでしょう。

 

またほとんどのサービスでは利用料が無料で、求人紹介だけでなく企業との面接日の調整や応募書類の提出などを代行してくれたり、プロ視点での履歴書の添削、面接対策のサポートをしてくれたりします。

 

無料で転職活動のスタートから入社までトータルでサポートしてくれるため「転職活動が始めて」という方は使っておいて損はありませんよ。

まとめ

私の約10年間の飲食店勤務の経験から考えると、飲食店正社員の末路はなかなか大変なものになるのではないかと思っています。

 

めちゃくちゃ仕事が好きだったり、今の仕事にやりがいを感じている場合は全然問題ありませんが、飲食店正社員の将来に不安を感じている場合は、早めに行動するのが吉です。

 

私も将来が不安になった状態で働いた期間がありましたが、モチベーションを保つのが難しかったですし「何で働いているんだろう…」と無気力になってしまうこともありました。

 

そうなると仕事に身が入らず、いい結果も得られないことから、悪循環に入ってしまいます。

 

そうならないよう、早めに考えるべきことを考え、自分の理想の姿を実現できる仕事を見つけるために行動していきましょう。

 

◆飲食業からの転職を失敗させたくないという方はこちらの記事もご覧ください。

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