「苦味とコクのあるコーヒーが好きなんだけど、何か良い商品ないかな?」
「苦味とコク派のあるコーヒーが欲しいけど、選び方がわからない…」
コーヒーは酸味・甘味・苦味など様々な味わいが楽しめるのが1つの特徴ですが、特に「苦味とコク」が好きという方は多いのではないでしょうか?
本記事では、苦味とコクを楽しめるコーヒーを、豆とインスタントに分けてご紹介します。
「苦味とコクのあるコーヒーをいろいろ飲んでみたい!」とお考えの方はぜひご覧ください。
苦味と深いコクのあるコーヒー豆のおすすめ5選
まずは、苦味と深いコクのあるコーヒー豆を5つご紹介します。
味がとにかくよいもの、コスパのよいものなどさまざまなバリエーションをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
土居珈琲 苦いブレンド
少量ずつ焙煎し、新鮮な豆を届けてくれる「土居珈琲」の『苦いブレンド』は、深煎りのしっかりとした苦味の中に、優しいコクが入り混じる上質なコーヒー豆です。
ブラジル産・コロンビア産・グアテマラ産の豆がブレンドされていることで、それぞれの苦味・酸味・甘味が層を織り成し、優しいコクを作り上げています。
少し値は張ってしまいますが、それ相応の品質なため、苦味とコクが好きな方は満足すること間違いなしです。
澤井珈琲 マンデリン グレイテストワン
1982年に創業し、40年以上の歴史をもつ「澤井珈琲」の『マンデリン グレイテストワン』は、100g当たり約290円とビックリするようなお値段のコーヒー豆です。(2024年2月現在)
かなりリーズナブルにもかかわらず、インドネシア マンデリンの中でも最高等級のG1使用、注文を受けてから焙煎をするなど、そのこだわりもなかなかです。
1.5kgと大容量で届くため、毎日コーヒーを複数杯飲む方、コスパ重視の方にかなりおすすめです。
サザコーヒー 将軍珈琲
コロンビアに自社農園を構え、コーヒーの栽培から製造・販売まで行う「サザコーヒー」。
そんなお店が販売する『将軍珈琲』は、深煎りマンデリンのしっかりした苦味の中に、エチオピア産コーヒー豆のまろやかなコクをプラスした一品です。
ブラックで飲むとワインのような深いコクを楽しめる一方で、カフェオレにしても美味しいため、いろいろと楽しみながら飲むことができるでしょう。
コーヒーばかの店 コロンビア・スプレモ
焙煎に非常に強いこだわりを持つ「コーヒーばかの店」の『コロンビア・スプレモ』は焙煎度の8段階のうち7段階目に当たるフレンチローストまで焙煎された商品。
かなり深くまで煎っているためしっかり苦味があるものの、スプレモの持つコク・香りは残されています。
ここまで深く煎って苦味だけにならないのは個人的にかなりすごいと思っています。
また、コク・香りだけでなく甘味もバランスよく感じるため、苦味・コクがあるコーヒーの中でも初心者の方にも飲みやすい部類に入るかなと思います。
ポストコーヒー 深煎りコーヒーおすすめ3種セット
コーヒー豆の定期便で一躍有名になった「ポストコーヒー」の『深煎りコーヒーおすすめ3種セット』は、バリスタが選ぶおすすめの深煎り豆を3種類選んで送ってくれるセットです。
3種類がセットになっているため、同じ深煎りコーヒーの中でも飲み比べができるのが大きなメリット。また、種類をこちらで選ばなくてよいため「どれにしようか…」と悩む手間も省けます。
「苦味と深いコクが好きなのはわかっているけど、自分で選び切れない…」という方におすすめの商品です。(こちらは定期便ではなく単品販売です。)
PostCoffeeの深煎りコーヒーおすすめ3種セットはこちらから
苦味と深いコクのあるインスタントコーヒーのおすすめ5選
次に、苦味と深いコクのあるインスタントコーヒーのおすすめを5つご紹介します。
スーパーやコンビニではあまり見かけないものばかりを厳選しましたので、ぜひ参考にしてください。
INIC Coffee ナイトアロマ
ドリップコーヒーをそのまま粉状にした独自の”パウダーコーヒー”を販売する「INIC Coffee」の『ナイトアロマ』は、デカフェながら豊かな苦味と深いコクを実現した商品です。
バランスのよいコロンビア産のコーヒー豆に力強いコクのグアテマラ産のコーヒー豆をブレンドすることで、深みのある味わいを実現しています。
少しお高いのがネックですが「インスタントのデカフェで美味しいものに出会ったことがない…」「インスタントは便利だけど物足りなさを感じる」という方はぜひ試してみてください。
ドトールコーヒー 深みとコクのおいしい一杯
全国に店舗を展開する「ドトールコーヒー」が販売する『深みとコクのおいしい一杯』は「たっぷり入っているのに安い」と評判の高いインスタントコーヒー。
そのため、毎日複数杯飲む方やコスパ重視でお探しの方にかなりおすすめです。
もちろん安いだけでなく、味わいのバッチリ。苦みは若干優しめなものの、深いコクを味わえるため、高い満足感を感じられます。
値段の割に美味しいため「良いものが欲しいけど高いのは嫌だな…」という方におすすめのインスタントコーヒーです。
澤井珈琲 ゴールデンコロンビア
コーヒー豆からドリップバッグ、インスタントコーヒーまでさまざまな形でコーヒーを販売する「澤井珈琲」の『ゴールデンコロンビア』は、コーヒー専門店ならではの本格的な味わいを楽しめるインスタントコーヒーです。
まず、袋を開けたときの香りがほかのインスタントコーヒーと大違い。開けた瞬間に「ブワッ」と香りが広がり、癒やしを与えてくれます。
もちろん香りのみならず味もしっかり苦みがあり、コロンビアらしいコクも感じられる本格的なものです。
「手軽に本格コーヒーを頼みたい」という方におすすめです。
KREIS ジオグラフィックスペシャル リッチブレンド
ドイツで誕生したインスタントコーヒーブランド「KREIS(クライス)」の『ジオグラフィックスペシャル リッチブレンド』は、コクがあるのはもちろんのこと、しっかりとした苦みを楽しめると評判の商品です。
そのため、ブラックで飲むだけでなく、牛乳と混ぜてカフェオレにしたり、カフェラテのベースにしてもミルクに負けないのが特徴です。
インスタントコーヒーをカフェオレ・カフェラテにして飲むことが多い方におすすめ。
キャピタル シングルオリジン マンデリン
百貨店でのコーヒー豆販売・カフェ運営を中心に行っている「キャピタル」の『シングルオリジン マンデリン』は、名前のとおり100%インドネシア産のマンデリンを使用した、贅沢なインスタントコーヒーです。
マンデリンらしい爽やかな苦味と深いコクを感じるのはもちろん、そのバランスがよいため、苦み・コクの両方を満遍なく楽しめるのが特徴。
こちらも少しお値段が貼りますが、それ相応にちゃんと美味しいため「インスタントでも味には妥協したくない」という方におすすめです。
苦味とコクのあるコーヒーの選び方
苦味とコクのあるコーヒーが好きとわかっていても、商品をどのように選べばよいかお悩みの方は多いはずです。
そこでここからは、苦味とコクのあるコーヒーの選び方について解説します。
選び方①:苦味とコクに特徴がある産地から選ぶ
コーヒーは、産地によって大きく味わいの傾向が異なります。そのため、まずは産地に注目して選ぶのがおすすめです。
苦みとコクに特徴があるコーヒー豆の代表的な産地は以下のとおりです。
以下ではそれぞれの特徴について簡単に解説します。
おすすめ産地①:インドネシア
苦みのコクを楽しめるコーヒーの最も代表的なものといえば、インドネシアが挙げられるのではと思います。
インドネシア産コーヒーの銘柄には「マンデリン」「ガヨ・マウンテン」「バリ・アラビカ」などがありますが、少しずつスパイシーなもの、甘味を感じるものなど風味は違うものの、苦みとコクが強いのは共通しています。
個人的にもインドネシア産コーヒーの苦み・コクが大好きなので、イベントでコーヒー販売をしているときも苦み・コク派のお客様には「とりあえずインドネシア産を選べば間違いない」とお伝えしています。
おすすめ産地②:コロンビア
コロンビア産のコーヒーは、インドネシア産よりも苦みは優しい印象ですが、重厚な風味・コクを楽しめるコーヒーです。
浅めに焙煎するときれいな酸味を感じられますが、深煎りにすることで苦み・コクのほか、甘い香りを楽しめます。
変なクセがほとんどないため、コーヒー初心者の方でも飲みやすいのではないかと思います。
おすすめ産地③:エクアドル
エクアドル産のコーヒーも、中深煎り以上にすることでしっかり苦みと優しいコクを味わえるのが特徴です。
こちらもコロンビア産コーヒー同様クセが少なく、誰にでも飲みやすい味わいとなっています。
エクアドル産コーヒーの中でも、個人的には「グレートマウンテン」「アンデスマウンテン」という銘柄が上品な風味がして好みです。
選び方②:中深煎り〜深煎りのコーヒーを選ぶ
コーヒーは、焙煎時間が短い「浅煎り」ほど酸味が強くて苦みやコクが少なく、焙煎時間が長い「深煎り」ほど苦みやコクが強くて酸味が弱くなる傾向があります。
そのため、苦みとコクを味わいたいとお考えであれば、中深煎り〜深煎りのコーヒーを選ぶことをおすすめします。
なお、焙煎度を大まかに4つに分けると以下のようになります。
- 浅煎り
- 中煎り
- 中深煎り
- 深煎り
浅煎り・中煎りは酸味が強く苦み・コクは感じにくいため、中深煎り以上のコーヒーを選びましょう。
選び方③:精製方法で選ぶ
少しマニアックな話になってしまいますが、コーヒーを精製方法で選ぶという方法もあります。
精製方法とは、収穫したコーヒーの実の外側の部分を取り除き、焙煎前の生豆(なままめ)の状態にする工程のことです。
この方法には複数あり、種類によって味わいの傾向が異なるのです。
ここでは、より苦みとコクを楽しみたいという方におすすめの精製方法を3つご紹介します。
おすすめ精製方法①:ナチュラル
ナチュラルとは、その名のとおりコーヒーの実を天日干しで自然乾燥し、乾いたら外側の部分を剥がし、生豆を取り出す精製方法です。
この方法で精製したコーヒーは華やかな風味になるため、深い焙煎をしたときにコクを感じやすいのが特徴です。
おすすめ精製方法②:パルプドナチュラル
パルプドナチュラルとは、パルパーと呼ばれる皮むき器で皮と生豆を分け、そのまま状態で乾燥させる精製方法のことです。
皮と生豆を分けると「ミューシレージ」と呼ばれるヌメヌメしたものがついているのですが、その中の糖分や酸味が生豆に染み込み、甘味や質感を感じやすくなるといわれています。
おすすめ精製方法③:スマトラ式
スマトラ式はインドネシア独特の精製方法で、乾燥の工程を2回に分けるのが特徴です。
これにより、インドネシア産コーヒーらしいコクや風味が加わるといわれています。
なお、2回に分けるのは、インドネシアのスマトラ島では雨が多く長時間乾燥させるのが難しく、乾燥時間を早くするためです。
この工程があることで、インドネシア産コーヒー特有の味わいを作っています。
選び方④:ブレンドという選択肢もあり
ブレンドコーヒーは複数のコーヒー豆を混ぜて作られるため、シングルよりもコクのある味わいを作りやすいのが特徴です。
1種類のコーヒー豆では単調な味わいになってしまうことがありますが、複数混ぜ合わせることで、より複雑な味わい・香りを作れるようになるのです。
そのため、コク強めのものを選びたい場合は、ブレンドを選ぶという選択肢もありといえるでしょう。
選び方⑤:淹れ方に合わせて豆・インスタントなどを選ぶ
コーヒーの楽しみ方は人それぞれ。ご自身が普段淹れている方法に合わせて、コーヒーの種類を選びましょう。
コーヒーの種類の例は以下のとおり。
- 豆
- 粉
- インスタント
- ドリップバッグ
ご自身のライフスタイルに合わせ、豆・インスタントなどの種類を選びましょう。
苦味とコクのあるコーヒーを淹れる方法
コーヒーは、同じ豆でも淹れ方によって味わいをある程度コントロールできます。
そこでここでは、コーヒーを苦味とコクのある味わいにするための方法を2つご紹介します。
お湯を注ぐ速度をゆっくりにする
苦味とコクをしっかり出したいのであれば、お湯を注ぐスピードをいつもよりゆっくりにしてみてください。
その理由は、ゆっくり抽出することでコーヒー豆とお湯の接触する時間が長くなり、豆内部にある味の成分を引き出しやすくなるためです。
逆に、素早く抽出してしまうとコーヒー豆とお湯の接触する時間が短くなってしまうため、コーヒーの味の成分が十分に引き出せず、スッキリした味わいになってしまいます。
とりあえず長めにしようとすると感覚的な話になってしまうので、抽出始めから終わりまでをタイマーで計測し、抽出時間を可視化するとわかりやすいですよ。
ネルドリップに挑戦してみる
苦味とコクのあるコーヒーを抽出したいとお考えであれば、ネルドリップに挑戦してみることをおすすめします。
ネルドリップとは、簡単にお伝えすると布製のフィルターを使用した抽出方法で、コーヒーオイルを通すことから、まったりとした甘味やコクを感じやすいのが特徴です。
深煎りのコーヒー豆をネルドリップで抽出することで、苦味・甘味と深いコクを楽しめます。
お手入れが必要になるため手間は少しかかってしまいますが、苦味・コク好きなら絶対ハマるのでぜひ試してみてください!
まとめ
苦味とコクを楽しめるコーヒーを選ぶ際は、以下のポイントに注目して選ぶことをおすすめします。
- 産地
- 焙煎度
- 精製方法
- ブレンドがシングルか
- 豆・インスタントなどの種類
上記の点を意識することで、自分に合った苦味と深いコクのあるコーヒーを選べるようになるはずです。
お好みのコーヒーを見つけて、よりよいコーヒータイムを過ごしてくださいね。