オータクログ

私が学んできたことの備忘録

ユニオンサンプルロースターを4年間使い続けた焙煎士のレビュー【パンチングなし】

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

こんにちは。

週末コーヒー屋のオータクです。

 

突然ですが、私は約5年前からコーヒー屋としてイベントに出店し始めました。

 

当初はダイソーの500円片手鍋で焙煎していたのですが、イベントに出店し続けていると、それなりに販売数も伸びてきます。

そうなると、容量の小さい片手鍋では間に合いません。

多いときには10回以上焙煎することも。何とも効率が悪い状態でした。

 

そこで、ユニオンサンプルロースターを思い切って購入。

値段がそこそこだったのでかなり悩みましたが、結果買って大正解。

約3年経った今でも現役バリバリです。(言葉古い?)

 

というわけで今回は週末コーヒー屋の私が、ユニオンサンプルロースターを4年間使い続けた感想を良いところも気になるところも含めてレビューしていきます!

 

「ユニオンサンプルロースターが気になるけど悩んでいる…」という方は、ぜひご一読ください!

 

この記事を書いた人
オータク
オータク

コーヒー歴10年、移動販売カフェ運営歴5年のコーヒー好き。最近はインドネシア・ブラジルのコーヒーが好み。

 

 

ユニオンサンプルロースターを4年間使い続けて良かったところ

ユニオンサンプルロースターを4年間使ってみて、良かったところは以下の5点です。

 

  • 1回の焙煎でたくさんの豆が焼ける
  • 4年使っても壊れる気配がないくらい丈夫
  • 温度計測が可能
  • いろんなコンロで焙煎できる
  • 持ち運びが容易

 

詳しく解説していきますね。

1回の焙煎でたくさんの豆が焼ける

片手鍋で焙煎していた時は、1回で生豆100g程度しか焼くことができませんでした。

このように少量しか焼けないと、イベント出店のように豆がたくさん欲しい時には何度も焙煎しないといけなくなるので負担になってしまいますよね。

 

一日に何杯もコーヒーを飲む方もきっと同じような悩みを持っているはず。

 

ユニオンサンプルロースターは、最大容量が500gです。

片手鍋焙煎の約5倍焼けることになります。

 

実際私はサンプルロースターを購入したおかげで、イベント前の焙煎時間が約1/3になりました。

 

今小さい焙煎機で焙煎していて、「何回も焙煎するの少し負担だな」と思っている方なら、確実に負担を減らすことができますよ。

4年使っても壊れる気配がないくらい丈夫

ユニオンサンプルロースターは約4万円する大きな買い物。

「もし買ってすぐ壊れたりしたら嫌だな…」と思っている方も少なくないでしょう。

 

私は約4年使い続けましたが今のところ全く壊れる気配がありません。

「もうこれは壊れないんじゃないか」と思うほどしっかりしています。

 

1番細い取っ手部分も頑丈

 

個人的な感覚で言うと、電子的なパーツが無いのがいいのかなと思っています。

モーターとかってなんとなく壊れやすいイメージ。自分では直せないから、壊れたら買い替えないといけなくなってしまいますしね…。

アナログ人間には手回しがピッタリです(笑)。

 

作りが頑丈で壊れないところは、買って良かったなと思える大きなポイントです。

温度計測が可能

焙煎を安定させようと思ったら温度計測は必須です。

しかし、手回し焙煎機の多くは温度計がついていないため、温度は管理できないと思われがち。

 

ユニオンサンプルロースターも例外なく、温度計がついていません。

ですが、別で温度計を買うことで、温度をはかることが可能になります。

 

温度計で温度管理をしています

 

私は最初時間だけで焙煎を管理していたのですが、イマイチ焙煎が安定しませんでした。

しかし、温度を管理するようになってからは、だいぶ安定するようになりました。

 

また、焙煎が上手くいかなかった時に、「どこが原因なんだろう?」と考える材料の1つにすることができるので、失敗しても修正が容易になりました。

 

温度計を使って温度を管理できるのは、ユニオンサンプルロースターの便利なところだと思います。

 

ちなみに、私はこの温度計を使っています。

 

 

1度1,000円代の安い温度計を買ったのですが、すぐ壊れてしまった経験があります。

 

そのため買うのであれば、ある程度しっかりしたものを選ぶことをおすすめします。

カセットコンロで焙煎できる

家にあるカセットコンロで焙煎できるのも、ユニオンサンプルロースターの良いところ。

 

 

わざわざ焙煎のためだけにこういったコンロを買って、プロパンガスを借りるのも大変ですしね。(コーヒーが好きでここまでする人もいるようですが…)

 

ちなみに、基本的にどんなカセットコンロでも大丈夫ですが、ある程度火力の強いカセットコンロを使うのがおすすめ。

 

私はこれを使っています。(多分カセットコンロの中で1番火力が強いです)

 

 

カセットコンロは長時間使用するとどんどん火力が弱くなっていきます。

 

そのためもともと火力の弱いカセットコンロだと、焙煎の後半に「火力が足りない」ということが起こってしまうこともあるからです。

 

わざわざプロパンガスを借りてゴツいコンロを買わなくてもカセットコンロで焙煎できるのは、ユニオンサンプルロースターのメリットだと感じます。

 

◆コーヒー焙煎に使うカセットコンロのおすすめを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

コーヒー焙煎に使うカセットコンロのおすすめ4選|選び方から徹底解説! - オータクログ

持ち運びが容易

業務用の大きい焙煎機だと、一度設置すると別の場所の動かすことが難しくなってしまいます。

 

「やっぱり場所変えたいな」「片付けられたらいいのに」と思ってもガスや排気口の関係で動かせないのです。

 

しかし、ユニオンサンプルロースターは設置式ではないので移動が容易。

そこにずっと置いておく必要がないので、焙煎が終わったら片付けることも可能です。

 

私はこの持ち運びが容易という利点を活かして、イベントに持っていったこともあります。

 

飾るだけでもインパクトがありますし、そこで実演で焙煎することも可能。(実際やったら風でなかなか大変でしたが…)

 

簡単に持ち運べることで使わない時に片付けられるところは、大型焙煎機にはないユニオンサンプルロースターのいいところではないかと思います。

 

ユニオンサンプルロースターを4年間使ってみて気になったところ

ユニオンサンプルロースターを4年間使ってみて気になったところは以下の4点です。

 

  • 付属のスプーンが使いにくい
  • 深煎りまで焼くと煙がすごい
  • 風の影響を受けやすい
  • レンチが無いと分解できない

 

1つずつ詳しく解説していきますね。

付属のスプーンが使いにくい

ユニオンサンプルロースターの付属品の1つにスプーンがあるのですが、個人的には少し使いにくかったです。

 

豆の投入口に対してスプーンが大きく、温度計を差し込むとスプーンが入りません。

また、少し重たいなと感じました。

 

そのため、私は付属のスプーンは使わず、家にあったバースプーンを使っています。

 

何故か家にあったバースプーン

 

細くて軽いので扱いやすく、温度計を入れてもスプーンを入れて豆を確認することが出来ます。

 

付属のスプーンは使いにくいですが、バースプーンを使うことで改善しています。

 

深煎りまで焼くと煙がすごい

これはどの手回し焙煎機でも問題になるのかもしれませんが、深煎りまで焼くとかなり煙がでます。

家の中がモクモクになり、煙っぽくなってしまいます。

 

場所と運が悪いと火災報知器がなってしまうこともあるようです。

 

また、洗濯物を部屋干ししていた場合、その洗濯物に煙の臭いがついてしまうことも。

これらは奥さんに怒られてしまう案件なので避けたいですよね。

 

煙に関しては、換気扇の近くで焙煎するのがベストかと思います。

 

手回し焙煎機では避けられないですが、深煎りにする時の煙は大きなデメリットになるかと思います。

風の影響を受けやすい

ユニオンサンプルロースターは、風が吹いてくるような環境だとなかなか温度が上がりません。

 

少し風が吹いてくると、豆の投入口から風が入り、焙煎機内の温度が上がらないどころか下がってしまうこともあります。

 

これも手回し焙煎機なら仕方ないのかなと思います。

 

なので、風を影響がでないように、焙煎中は窓を閉めるようにしています。

もちろん換気扇を回しながら。

 

こちらも対策をしておけば、問題は無いかと思います。

レンチが無いと分解できない

ユニオンサンプルロースターは、当然ですが使い続けると内部が汚れてきます。

 

掃除をするには分解をする必要があります。

しかし、分解をするにはレンチが必要なのです。

 

レンチは付属されていないので、別途購入する必要があります。

 

 

「掃除するのに絶対必要なら最初からつけてくれたらいいのになぁ」というのが正直な感想です。

ユニオンサンプルロースターでの焙煎風景はこんな感じ

現在私が「ユニオンサンプルロースターを使ってこんな感じで焙煎しているよ」というのを、写真多めでお届けしていきます。

①:準備

まずは焙煎前の準備。

 

ハンドピックして

ハンドピック完了

 

焙煎道具準備して

準備完了

 

これで焙煎前の準備完了です。

②:予熱

準備ができたら、ユニオンサンプルロースターを予熱していきます。

 

付属の説明書には予熱はいらないと書いてあったのですが、予熱しないと焙煎時間が長くなりすぎ、味が平坦になる気がするので予熱しています。

 

豆や季節によっても変わりますが、大体150℃〜180℃くらいまで予熱しています。

③:生豆投入

予熱ができたら、ハンドピックした生豆を投入していきます。

 

ユニオンサンプルロースターには専用の漏斗がついているので、キレイに生豆を投入することができますよ。

 

この漏斗を

 

こんな感じで使います

④:焙煎

生豆を投入したら、ひたすら焼いていきます。

 

ちなみに、回転スピードは1〜2秒間に1回のペースです。

⑤:排出

好みの焙煎度になったら消火して、焙煎機から豆を取り出します。

 

この時の豆の温度は200℃を超えていますので、火傷には十分注意しましょう。

 

冷めたら出来上がりです。

ユニオンサンプルロースターはこんな人におすすめ

以上のことから、ユニオンサンプルロースターはこんな人におすすめです。

  • 今まで小型の焙煎機で焙煎してきて、次のステップに進みたい人
  • 一度に500g程度の焙煎をしたい人
  • 機械の修理が苦手なアナログ派の人
  • 長く使える焙煎機を探している人
  • カセットコンロが家にある人
  • 使い終わったら片付けたい人

 

逆に、こんな人にはおすすめできません。

  • 家の換気扇が壊れている、または換気扇がない家に住んでいる人
  • 手回しが面倒くさいと感じる人
  • 500gの容量では足りないという人

 

パンチングタイプとどちらを選ぶ?

ユニオンサンプルロースターには今回ご紹介したパンチング(穴)なしタイプの他に、穴が空いているパンチングタイプがあります。

 

 

パンチングタイプは穴がたくさん空いているので、コーヒー豆に煙臭さがつきにくいと言われています。

 

ただ、焙煎時に出るチャフ(薄皮)が穴から出てくるので、焙煎が終わる頃には周囲がチャフだらけになるようです。掃除大変そう…。

 

一方、今回ご紹介したパンチングなしは、かなり深くまで焼くと、コーヒーが煙臭くなることがあります。

 

ですが、チャフで周囲が汚れるようなことはまずありません。

 

深煎りが好きな人はパンチング、周囲をチャフまみれにしたくない人はパンチングなしなど、好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。

まとめ

とまぁこんな感じのユニオンサンプルロースター。

 

窓を閉める、換気扇を回すなど環境面の準備は必要ですが、それさえしてしまえばかなり扱いやすい焙煎機だと思います。

 

温度をしっかりはかれる、一度に500g程度焙煎できるのはもちろんですが、個人的な1番のおすすめポイントは丈夫さ。

どれだけ便利なものでもすぐ壊れてしまっては意味がありません。

その点ユニオンサンプルロースターは丈夫で、約4年経った今でも現役バリバリです。(言葉古い?)

 

気になる点もありますが、それを差し引いても買ってよかったと思っています。

 

ユニオンサンプルロースターを手に入れて、焙煎ライフを今よりもっと楽しいものにしましょう!